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 › 『やっぱり!そろばん』 › 2012年03月14日

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Posted by 滋賀咲くブログ at

2012年03月14日

教育新聞の記事紹介

教育新聞に小学生のそろばん授業に関して記事が掲載されていましたので紹介します。

〜以下記事参照〜


“学校のそろばん”で育む確かな学力
2012年 3月 12日
新学習指導要領の下でのそろばん活用のヒント
計算器具から「教具」へ
そろばんのイメージチェンジを

 小学校での新学習指導要領の全面実施から1年が経とうとしている。
各教科の授業時数と学習内容が増加する中、算数科の充実は今改訂の目玉にもなっている。
そこで注目されるのが、3、4年生の2学年に導入された「珠算教育」だ。
そろばんは確かな学力の育成にどんな効果があるのか、学校現場での活用のポイントとは何か。
岐阜聖徳学園大学の上垣渉教授と、(社)全国珠算教育連盟の能登金文委員に話し合ってもらった。

数と計算の理解に最適
活用の幅広がるそろばん

 ―新学習指導要領では、算数でのそろばんの活用が小学校3、4年の2学年に増えました。この背景にはどのような意図があるのでしょうか。
 上垣 詳しく見ますと、小学校3、4年生・算数の「数と計算」の指導項目に、そろばんによる数の表し方や加法と減法の仕方を知る、計算ができるようにするといった記述が入りました。従来のように「内容の取扱い」で触れるのではなく、指導項目の一つに含まれたことにより、教科書での扱いも大きくなっています。そろばんの持つ意義を文科省も認めたと考えていいでしょう。
 そろばんを重視する意図は、おおむね3点あると思います。
 まず、そろばんのハード的な特徴が挙げられます。1つの桁に9までしか入らず、10にするには位を上げなければならないというしくみが、十進位取り記数法の理解に適しています。

 次に、小学校低学年の数認識との関連です。低学年の子の多くは、5までなら一目で把握できるので、計算するときは5のかたまりをつくるという指導法が定着しています。6以上の数は、「5と1」「5と2」と認識する。こうした数認識の仕方は、5玉と1玉を使うそろばんにぴったりです。また、そろばんは10という数を合成したり分解したりする操作を繰り返し行うので、10の補数に対する認識が高まり、数の多面的な認識の仕方が自然に身につきます。

 3つめとして、数の把握の仕方があります。数は、桁ごとに分解して足したり引いたりする分析的な把握と、頭から読んで大きさをつかむ総合的な認識の仕方があります。筆算は前者、そろばんは後者の代表的な方法と言えます。以上のような点が、そろばんを重視する背景にあるのではないでしょうか。

 能登 私も十進位取り記数法との合致が大きなポイントだと思います。それと、そろばんの玉は枠に支えられているので、計算指導で先生方がよく使う数字のカードのように、バラバラになったり桁が分からなくなったりしません。
 そろばんを重視するもう一つの理由として、教具としての位置づけがあります。計算の道具としてだけでなく、数の概念の理解を深める教具としてのよさが高く評価されていると思います。
 上垣 学習指導要領では以前から、そろばんを計算のための道具とは呼ばず、教具と位置づけていますね。小学校・算数の「指導計画の作成と内容の取扱い」でも、「低学年の『数と計算』の指導に当たっては、そろばんや具体物などの教具を適宜用いて、数と計算についての意味の理解を深めるよう留意すること」とあります。本文では3、4年に入っていますが、低学年の指導でも教具として用いることが望ましいということです。

 ―教具としてのそろばんにはどのような特徴がありますか。
 能登 玉を操作することによって、数の増減や比較といった抽象的なことを視覚で捉えることができます。計算のプロセスも見ながら行えるのでわかりやすい。算数が得意でない子どもでも、目に見えるそろばんを手がかりにすることによって、さらに理解を深め、数や計算に興味を持ってくれるという利点もあります。
 上垣 電卓がブラックボックスなのに対して、そろばんはホワイトボックスですね。計算過程が目に見えるから、どういう数の分解や合成をしているかを学ぶことができる。数に対する総合的な理解の仕方が、そろばんを通じて身につくという点が小学校の数計算に適していると思います。

確かな「わかる」へと導く教具そろばんの可能性

 ―学校教育において、そろばんにはどのような教育効果が期待できるのでしょうか。
 上垣 算数・数学に関する効果は、前述した小学校の数計算が中心でしょう。中学校以上の文字計算を中心とした数学には入りにくいですが、その基礎にはなりうると思います。
 例えば2億+3億は、2+3で計算できます。これは、玉を置いていない空位も見えるそろばんなら、桁をはっきりさせておけばすぐにわかります。こうした基礎的な部分に支えられて、論理的な思考に移りやすいという効果はあると思います。
 その他の導入効果としては、脳の活性化もあると言われますし、姿勢を正して学習に取り組むといった礼儀作法に関わる部分もあるでしょう。また、静寂な教室環境のもとで行えば集中力アップの効果もあります。
 ただ、学校でのそろばんの指導時間は決して多くありません。速く計算することより、集中して数の理解を深めることに重点を置くことが、「学校そろばん」のあり方だと思います。
 能登 その通りですね。私もボランティア講師として学校でそろばんの授業をしますが、スピードを求めず、計算する意味を理解してもらうことを一番大事にしています。どのようにして計算するか、なぜこのように玉を操作するかを、目で追いかけ、論理的に考えながら計算できることがそろばんのよさです。新学習指導要領では思考力を求める問題が増えているので、考える力をつける教具としての価値は高まっていると思います。
 玉を操作する理由がわかると、数や計算への理解が深まり、集中力や持続力も身に付いてきます。使い方がわかると楽しいし、向上心が出て学習意欲が高まります。平成16年度から小学校3、4年で「計算教育特区」としてそろばん教育を取り入れている尼崎市では、初年度1校で導入されましたが、その後は効果や反応を検証しながら徐々に実施校を増やし、現在では全43校で実施されています。同市の5年生への追跡調査では、算数以外の教科でも学力が上がっています。そろばんの学習で、学習意欲や集中力が高まることが、他教科にもいい影響を与えているのではないでしょうか。

 ―教具としても多くの可能性を持つそろばんですが、若い先生にとっては馴染みが薄いと思います。活用する上でのポイントは。
 上垣 小学校3、4年でそろばんで扱うのは、数の表し方と加法・減法です。数の表し方はそろばんを前にすればすぐ理解できるはずです。一方、どう玉を動かして計算するかは、経験のない先生は少し勉強してもらう必要があるでしょう。
 珠算団体では学校へのボランティア講師派遣や教材提供を行っています。そうした制度も活用して先生自身も学ぶことが大事です。そろばんを理解する過程で、数の表し方や計算だけでなく、単位換算や補数、おつりの計算など、別の面でも使えることを知ってほしいですね。
 能登 例えば「4360gは何kg何gか(活用例(1)参照)」といった単位換算は、一の位に「g」、千の位に「kg」のシールなどを貼って玉を読むとよくわかります。mgへの換算も同様です。
 おつりの計算は、私はよく「そろばんの裏技」と紹介します。例えば「7536円の買い物をして1万円出したらおつりはいくらか(活用例(2)参照)」という問題では、7536をそろばんに入れて、「はり」(1玉と5玉を区分する横木)についていない玉を読むと2463になる。それに1を加えた数がおつりになるのです。珠算用語では、はりについている数を盤面数、ついていない数を裏面数というので、これは「裏技」というわけです。
 上垣 5年生で学ぶ最大公約数も、そろばんを使うとすぐできますね。そろばんの左と右に、12と18など求めたい数字を入れる。そして大きい数から小さい数を引く操作を繰り返して、左右が揃ったらそれが最大公約数。交互差し引き法といって、古代ギリシア時代から行われている計算法です。(活用例(3)参照)
 このように活用範囲の広いそろばんですが、授業への導入を考える際のポイントとして、子どもの発達も知っていただきたいですね。低学年の子は「できる」ことに執着し、「わかる」ことにはあまり関心がない。「3+2=5」で丸をもらうだけでうれしいのです。これが中学年になると「わかる」ことに関心を持つようになり、高学年になるといくらできてもわからないと物足りなくなってきます。
 学校でそろばんを扱うのは主として中学年。「できる」だけで満足していた段階から、「わかる」ことに興味を持つ移行の時期です。そろばんは半具体物の操作なので、計算の過程やしくみがわかりやすく、それが子どもの「わかる」への関心にも合致しています。だからこそ、学校のそろばんは計算結果やスピードではなく、しくみの理解に重点を置くべきなのです。

 ―まとめとして、学校の先生方への期待やメッセージを。
 上垣 まず、そろばんのもっとも優れているのは数の表現であり、小学校全学年に共通する部分であることを知っていただきたいですね。
 その上で、そろばんに対するイメージを変えてほしいと思います。そろばんは速く計算するための道具だと思っている先生は多いはずです。この「検定そろばん」のイメージから、いま学校で求められている「教具そろばん」へとイメージチェンジしてもらいたい。計算器具ではなく教具として見直すことで活用の幅も広がり、どの学年でも指導のねらいに合わせて活用できるようになると思います。
 能登 私たちもさまざまな教材研究をしながら、教具としてのそろばん活用をサポートしていきたいと考えています。
 珠算関係者はこれまで、そろばんの授業数が増えてほしい、そして、そろばんのよさを生かす機会を多くしてほしいという思いを抱いてきました。新学習指導要領でそれが実現したいま、「そろばんを教える」から「そろばんで教える」へと一歩踏み込む必要があると思っています。そろばんで何が教えられるかを検討し、学校現場の先生方に提案していくことが、私たちにとっての今後の課題だと考えています。
  


Posted by TerMac-Abacus at 08:29Comments(0)紹介